第1回:オンブードさんの紹介


ほうのき   かおる
朴木 佳緒留さん


伊丹市女性施策オンブードさんです。


本業は神戸大学総合人間科学研究科の教授。
専門は教育学(男女平等教育、家庭科教育史)です。


大胆にも、最初から突撃インタビューを行いました。 
快く答えてくださった朴木さんに感謝!!!


2007年に 神戸大学 人間発達環境学研究科に名称変更。
  ご専門は教育学・ジェンダー文化学習論・・・2009.6追記)
ジェンダー問題に取り組むきっかけは、家庭科教育。 
始めはすごい反発も。

1970年ごろ、大学で家庭科の成立史の研究をしていました。
その頃、高校では女子は家庭科、男子は格技が必修科目となっており、これはどう考えても平等ではないし、教育の機会均等法に反すると思って調べたのですが、当時、日本を代表する教育法学者と言われていた有倉遼吉氏でさえ、「教育基本法に違反しない。」と述べていました(後に自説を訂正)。

これに疑問を持ち、あれこれと論文を書いていました。家庭科教育成立史研究が一段落した頃、大学の学部改組が行われ、ジェンダー教育のポジションを作ったというわけです。女性運動や、ジェンダー問題という時代の流れと私の研究がマッチしたのですね。

若い頃は、鹿児島女子短期大学、金沢大学教育学部に息子を連れて、単身赴任をしました。
当時、大学で「家庭科教育は女子も男子も行われるべき」と講義の中で話すと、すごい反発にあいました。女子学生はなにを言い出すのみたいな。
けれども、この20年でずいぶん変りました。今では男女が家庭科教育を受けるのは当たり前になりましたね。だから、世の中は変化するものだといつも学生に言っています。

息子は今28歳。 小さい時には保育に苦労をしました。
息子が5歳になるまで、つまり、鹿児島と金沢に赴任している間は別居結婚だったわけですが、保育には苦労しました。
当時、保育所で0歳児を預かってもらえなかったし、保育時間の延長もありませんでした。
子連れ出勤や学生にベビーシッターのアルバイトをお願いした事もあります。

保育システムが整っていない中で、何とかやってこられたのは息子が病気をしない元気な子だったからでしょうね。現在でも子どもが病気だったり、障がいを持っていたりしたら、仕事を続けるのは難しいという現実がありますね。

このような場合でも、
『職業をもつことを希望する人は、仕事を続けられるシステム』 作りをしていかなくてはいけないと思います。

伊丹市女性施策オンブードは8年目になりました。
この間、伊丹市職員の方々の対応も変わってきました。
初めのころ、職員の方は女性施策とは未知の領域で、どう扱っていいのかわからなかったのかもしれません。
最近、本部会や幹事会やヒヤリングでも質問や意見が出るようになりました。
伊丹は懇話会が多く、きちんと市民の声に耳を傾け、市政に反映してくれる市だと思います。

苦労することは、オンブード報告書作成の仕事は、時間をやりくりして行っているので、締切り前は徹夜つづきになります。

オフの日は・・・
お休みってないのです。時間があれば原稿を書いていますね。お盆と正月休みに温泉に行っても原稿を書いています。(終)


サポーターズより一言:朴木先生は女性が子育てしながら働ける環境づくりのパイオニア的存在だったのですね。
「わたくし、どうしてなのかと思いまして・・」と常に探究心を持ち続ける姿勢が先生のパワーの素なのでしょうか。
仕事のしすぎで、お体を壊さないようにしてください。(Y)